スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が不正格付けで7,700万ドル支払い。格付け会社を信用し過ぎるのは危険?


米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、1月21日に商業用不動産ローン担保証券(CMBS)に関して不正な格付けをしていたとして、米証券取引委員会(SEC)とニューヨーク、マサチューセッツ両州の司法当局に合計7,700万ドル(約90億円)を支払うことで和解しました。

CMBSの格付けに関する一部業務停止

これによりS&Pは、CMBSの格付けに関する一部業務を1年間停止することになります。

S&Pにとっては、痛い処分になったのではないでしょうか?

ドル

そもそもS&Pのような格付け会社が必要なのでしょうか?

企業の株式に投資したり債券を購入したりする際には、その企業の財務諸表を見て判断するのが当たり前です。わざわざ格付け会社が独断で決めた格付けを基準に投資することに意味があるようには思えません。

簡単に言うと、自分の知り合いが、「あの会社の株は将来性があるよ」と言ったら、その言葉を鵜呑みにして株を買うようなものでしょう。

格付け会社は世間に公表されている以上の情報を持っているのか?

格付け会社の格付けを信用している人は、格付け会社が何か世の中に出回っていない情報を持っているのではないかと期待しているのではないでしょうか?

でも、おそらく社会に公表されている以上の情報は得ていないはずです。もしも、社会に出回っている情報以外の情報を取得しているのなら、それはインサイダー情報でしょう。

そのような情報を得て格付けをするのなら、自分でその会社の株式を購入した方が儲かるのですから、普通に考えればインサイダー情報を利用して格付けをしているとは考えにくいですね。

格付け会社を信じすぎると株価が操作される危険がある

投資家が格付け会社の格付けを信用すればするほど、その会社の公表した情報に重みが出てきます。そのため、格付けを変更したら、その瞬間から株式の売買が活発になり、株価が大きく影響を受けます。

格付け会社を信用する人が増えれば増えるほど、格付け会社の一言で株価が大きく動くことになるのです。

つまり、格付け会社自身が株式投資をしていた場合、自社が保有している株式の価格を上げたければ良い格付けにすれば大もうけできるわけです。

そのような状況になったら株式市場の健全性が損なわれることは容易に想像できますよね。


お役に立ちましたらシェアお願いします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加